武家の教養として発展した日本の総合芸術、茶の湯。その系譜を汲んだ懐石の器として発展した酒器。茶の湯と戦国武将と工芸、特に焼物との密接な繋がりから必然的に導いた頬鎧のフォルムをした磁器盃です。人型でありながら戦国武将特有のどっしりしたオーソドックスな形からは離れ、異端児のようなカリスマ性、モードで近未来的な人型にするため顎の部分をより細くし、鼻部分もスマートにしました。凛とした豪傑を表現しました。
古賀 崇洋/Koga Takahiro
価値観の多様化が言われつつも、現代のリソースは都市部に集中する一方、空洞化 と画一化が進んだ地域の文化的な力が弱まっているが、都市部から発信される時代 の価値観やニーズを意識しつつも、九州・鹿児島地域の独自性を積極的に混合し、 あえて地方から価値を発信したい。企業ではない、個人の領域でのみ追求できる異 化作用のあるフォルム・質感を追求している。ポータブルデバイスやSNSの発達に より、現在はだれでも情報発信ができるようになり、10年前と比べ出自や地域にと らわれず、意思表示や世に出る機会を皆が得たともいえる。高みをめざす意思, 声を上げる勇気があれば天下が取れる、下克上の時代。画一化し、窮屈さを求 める社会に対するカウンターとしての個性と質を兼ね備えた地域工芸のあり方を探 り、そのための価値観を育て、意思を持って発信していきたい。その志と誇りの意思 を形にしたのが頬鎧盃。
2019年人気漫画「東京喰種 トーキョーグール」のコラボカフェでは主人公 金木研(カネキ)のマスクをイメージした頬鎧盃を製作
磁土(天草陶石)
高さ:120mm、幅:175mm、奥行き:133mm、重さ:約534g
専用箱
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